オンラインで伝わりにくいこと
前回はオンラインレッスンでも十分できること、また
アプリを使ってのレッスンでこそ楽しみながらできること、
生徒たちの自立が促されること、そして、
時間的なハードルが低くなり、グループレッスンの実現など、
オンラインレッスンの良い部分に光を当てましたが、
今日は短所。オンラインではできないこと、伝えにくいことなどについてお話したいと思います。
まず絶対できないこと、連弾!一緒に弾く!ことです。
きっとデジタル技術が進んでいる現在ですから、できる方法はあるんだと思います。
でも、私の教室で使用しているZoomアプリでは、生徒さんの演奏に伴奏をつけてあげることはできません。
小さいこどもたちが多い当教室のレッスンでは、二人で一緒に弾くことはしょっちょうです。
ピアノ導入期には、先生の息遣いやテンポ、拍子感などを自然に感じてもらうためにも、
隣で一緒に弾くことはとても大切なことの1つ。
他にも手が4つになることによって様々な響きを覚えていきます。
そして何より、楽しい♪♪
二人で上手く合わせられたあと、こどもたちのニコ~とする顔は格別です(^^)
今は二人で合わせることはできていませんが、
「通常レッスンができるようになったら、伴奏楽譜がついている曲は全部まとめて一緒に弾こうね!」と
話しています。
合格した曲もまたいつでも弾けるように準備してもらうことは初めてのこと!
こういういつもできないパターンの練習の発見にはなりますが(^^;)
そのほかには、腕の重さ、指を動かした時の強さ、など触覚(?)で体感してもらいたいことを伝えるのが
少し難しいですね。
通常レッスンではキッチンスケールを使って、どれくらいの重さを目安に脱力するか
目で確認できるように図ったり、
その重さを乗せると鍵盤に触れている指はどれくらいの感覚などか、などの確認は
対面の方が圧倒的に伝えやすい項目です。
小さいこどもたちで拍子感が安定しない時には、ボール渡しっこなどのリトミックレッスンを
取り入れて、無理なく感覚をつかんでもらえるようにすることも多いのですが、そういうこともできません。
生徒さんが弾いているときにリードするためにメロディーを歌ったり、
弾いている途中で声をかけたりすると、ピアノの音が聞こえなくなってしまうので、
これもできません。
やはり、オンラインレッスンの短所もありますね。
外出したくない、まだ教室には通えない、という状況下でもピアノレッスンを続けたい、
オンラインでレッスンしたい、と言ってくれる生徒さんがいてくれるので、
それらの短所が気にならないくらい、オンラインにしかない良さを生かしてレッスンを続けていきたいと思います。
そして、現地校では夏休みに入りました。
今後のレッスンについて、生徒さんおひとりおひとりに希望をお伺いしていきたいと思います。
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