難しいからヤダ!
以前にもしたことがあります。
ピアノを続けていると、何度もそのタイミングというのは訪れます。
ピアノの上達を簡単に図にしてみました。
ピアノ上達にはとても時間がかかり、少しずつ少しずつステップアップしていくものなので、このようにイメージしている方も多いと思います。
ですが、私は違うと考えています。
上の図のなだらかな線のように上達していくのではなく、
実際にはいくつも壁、段差にぶつかる下のような図のようになると考えています。
この壁を乗り越えるのに、年齢などのタイミングや壁の高さによって乗り越える時間、方法もかわってきますし、
残念ながら乗り越えられずにあきらめてしまう、、、、ということになることもあるでしょう。
年齢の小さい間は、そこまで高い壁には出会わないのですが、
こどもたちの「やだ!できない!」となってしまう壁もめちゃめちゃ低い(笑)ので、
全力で手伝い、全力で褒めて、そして、出来なかったら今はやらなくてもいいよ、
という自由を与えてあげることにしています。
そして、「できた!」と積み重ねることにより、こどもたちに自信を持ってもらうことで小さい壁は乗り越えていけます。
年齢の小さい子供たちは、長い期間(1ヵ月、2ヶ月という単位から半年や1年など)を感じる感覚が
大人と全く違います。そもそも、その流れを感じること、把握することはとても難しいので、
前回できなかったことが出来た、という本人たちにもわかりやすい成果を一緒に体験することが大切です。
個人差はありますが、ピアノを始めて3,4年くらいになってくると、壁の高さ、厚さも様々になってきます。
しかしこれくらいになってくると、「積み重ねるとできる」ということはしっかりわかっている子が多いので、
真面目に練習にも取り組んでくれます。
その時に大切なのが、「練習しても出来るようにならない」と思わないように、
具体的にどのような練習をするのか、というのをレッスンで示すことです。
「なめらかに弾いてきてね」
「もっと軽やかに弾けるようにね」
私は一番最初の先生の指示はこんな感じでした。このような指示で充分でしょうか?
なめらかに弾くには指をどのように動かすのか、軽やかに弾くには体のどの部分の力を抜くのか、
など、実際に家でどのように練習するのかを伝えることが大事だと思います。
さらに課題の曲の難度があがると、さすがに「ヤダ!やりたくない!」という生徒さんはいませんが(笑)
やはり「練習しても出来るようにならない」と思ってしまうと、やる気もでないしピアノを楽しめなくなりますよね。
ピアノを続けていくにはいくつもの壁にあたりますが、生徒さん一人一人に寄り添って一緒に乗り超えていきたいと思います♪
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