「合格にしないで!」
宿題の曲がレッスンで上手にできました♪ これは生徒さんにとってもうれしいことですよね。
でも、「先生、合格にしないで!」という生徒さんもいます。
それは、
今週の宿題曲が新曲になり、その曲を読譜することが大変だから、、、、です。
私も小さい時は私も読譜が苦手だったので、そう思った記憶があります。
さすがに口には出さなかったですが。。。
でも先日。 全く違う理由で「先生、合格にしないで」と言う生徒さんがいました。
理由はただその曲が好きなので今週もその曲を練習したい、来週もレッスンで弾きたい、という理由でした。
なので、新たに譜読みが必要な新曲を課題としてもらうことも嫌がりませんし、なんなら宿題が増えることになりますが、
彼は好きな曲を楽しみたいだけだったんです。
ピアノレッスンには終わりがありません。
なので、これが出来たら次。そして次。どんどんと先へ進むことになってしまいがちなピアノレッスンですが、
何のためにピアノを習うのか、続けるのか。 私はハッとすると同時にとても幸せな気持ちになりました。
まだ小さい小学生の彼は、ピアノの楽しみ方をしっかりとわかっているんだなぁ。。。と。
ピアノを始めたばかりの導入期のこどもたちは、今弾ける曲を楽しんでレッスンしてくれていますが、
導入期を過ぎ、初級レベルになってくると少しずつ難しい部分も出てきます。そして、どうしても、
もっとスラスラと上手に弾けるようになった時のこと、先のことを考えがちです。
その為に今はがんばる時なんだと考えます。
保護者の方もそして本人たちも。
その彼にはこれから弾きたい曲もたくさんあるんです。「弾いてみたい曲ある?」と聞いても、
なかなか具体的な曲が出てこない生徒さんも多いなか、彼はレッスンに来た時に自分から「○○○○が弾きたい」と話してくれることもあります。
今、ピアノが弾けること。 弾きたい曲があること。 楽しみたいですね♪
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