指番号は大切です。
読譜の段階でしっかり指番号まで正しくみることが大切です。それは音楽らしく演奏するために重要なことです。
指番号にはいつも絶対という正解があるわけではないですが、楽譜に書いている指使いは、一番負担が少なく綺麗に動く指使いです。
指番号を守って弾く方が難しくならないようになっています。
※手の大きさや指の長さ、成長の過程でも最適な運指には変化があります。
もし不自然な指づかいで弾くとどうなるでしょうか。
スラーの途中で切れる。
音をはずしやすくなる。
音の粒がそろわずデコボコ。
などなど・・演奏するうえで様々な問題がおきてしまいます。
ピアノを始めたばかりの生徒さんの中には、私からみると「え!?そんな指使いになる??」と
びっくりするくらい弾きにくそうな指番号で弾くことがあります(笑)。
まだ指番号の大切さが理解できていない小さい子たちに、じょうずにピアノが弾けて「やった!」とうれしそうな顔をしている時に
「指番号が良くないからもう一回やってみよう」というのは心が痛むのですが、指番号が大切なことを伝え、
正しい指使いが身に付くように指導しています。
指番号は音楽的に演奏するために必要なことですが、練習の助けになることも多いです。
練習のたびに毎回指番号を変わってしまったら、指はいつまでたっても動きをおぼえられませんし、毎回指が迷うと
なかなか曲が完成しません。
テキストにある指番号(または最適指番号)で、毎回同じ運指をすることにより練習がうんと楽になりますし、より早く仕上がります。
そしてもう一つ。
指使いというのは一度インプットされると訂正がとても難しいです。訂正するにはかなりの時間と労力がかかってしまいます。
なので、最初の読譜の段階で指番号も一緒に正しくみることが大切です。
しっかりと楽譜をみて正しい(楽に弾ける)指使いを身に付ける訓練を続けていくことで、和音やアルべジオ、左手の伴奏パターンなどは、
ぐっと読譜が楽になりますし、自然な指使いが常にできるようになります。
自然な指使いは美しい演奏には欠かせない技術です。
しっかりと身につけていきましょう。
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