初見練習の効果
こちらの教室に通ってくれている生徒さんの中には、以前のレッスンから少しブランクがあった生徒さんもいます。
レッスンを始めて何年も経たずに中断してしまった場合、楽譜が読めなくなってしまったり、
いろんな感覚がゼロに戻ったように感じている生徒さんもいました。(本当はそんなことはないんですけどね。)
そんな生徒さんの共通点は、”出来ない””と思い込んでいることです。
以前にもお話しましたが、出来ると思えない、弾けない、と思っている状態ではピアノに向かうのが億劫になってしまいます。
まずは地道な復習からスタートです!
楽譜を見て、「わからない!」と感じてしまわないように、とにかく丁寧に。
読譜しやすい音だけにフォーカスしてもう一度丁寧に覚え直します。覚える音の数を絞ってスムーズにわかるようになるまで
復習していると、すぐに感覚を取り戻してきます。
そこで、”初見の練習”を始めます。
じっくりとやり直した音やリズムだけが出てくる、曲の長さも短い初見練習をレッスンで取りいれます。
もちろん、初見ができることとすてきな演奏ができることはイコールではありません。
ピアノを演奏することは、楽譜に書かれている音をただ出すことではありませんよね。
ピアノが弾けるようになりたいな、でも、楽譜を見ても全然わからない、と自信を無くしてしまっている子供たちには、
自分の力で楽譜を見て弾ける体験をたくさんしてもらうことが大切です。
そんな時期は欲張らずに課題にフォーカスして、そして、数をこなすことが大事だと私は考えています。
たくさんの曲を練習して、「○○曲、すぐに弾けた!」という達成感が大事です。
簡単な曲、短い曲でも宿題としてたくさん与えられると不安になってしまいますから、
まず最初はレッスンの中での初見練習にじっくり取り組みます。
無理にたくさんの曲を練習してもらおうとしなくくても、初見練習で自分が楽譜を読めるようになってきている実感が出てくると、
宿題を決める時に、自分からテキストのページをめくってどんな曲なのかを確かめて、
自分で「これもできそう」「3つくらいできる」などと自主的に宿題を増やしてくれます。
こちらの教室に来てくれた時は、少し忘れている音やリズムがあって自信のなかった生徒さんも
今では、「どっちの曲を宿題にしよかな。」と私が悩んでいると、「どっちもやってくる!」とうれしい声も聞くようになりました♪
ピアノを楽しむためには、やはり上達することは大切です。
そのためには、自分からすすんでピアノに向かうようになって、自信を持って前向きにピアノに取り組んでもらいたいと思います。
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