器用不器用
昔のことを振り返っていると、もう一つ思い出したことがありました。
私には同じくピアノ講師をしている3つ下の従妹がいます。
彼女も高校生から私と同じ先生に師事していて、先生の指導方法や接し方は二人の間にそれほど違いはあまりありませんでした。
ただ、彼女は器用で私は不器用という大きな違いがありました。
私はレッスンで先生に注意された部分があった時、それを言われた通りに弾こうとするのですが、
だいたいすぐにはできるようにはなりません。
先生もしばらくは様子をみてくれるのですが、結局「では、次回までに
できるように頑張っておいてくださいね」と、次へ進むことになります。
もちろん、家に帰ってからも注意してもらって出来なかった部分を忘れることなく、
何度も練習して次週は次の段階の指導を受けることができました。
さて、器用な従妹の場合ですが、レッスン中もらった注意はその場ですぐに直せるので、さらっと次へ進みます。
さらっと進むことにより、いくつかもらった注意する点で印象に残らなかったものは曲を弾き終わったころには忘れてしまいます。
そして家に帰ってからの練習中、知らず知らずのうちにクセでまたダメだった時の状態に戻ってしまうことがあり、
次週のレッスンでも同じ注意をされ、「あ~~、そうだった」と思いだし、
2回目の注意を受けた後の自宅練習で仕上げることになるのだそうです。
もちろん、私はピアノだけでなく、何事も人より習得するのに時間がかかってしまうので、
従妹のような器用な人には憧れます。
でも従妹にしてみれば、結局その部分を仕上げるのに時間がかかっていることになっているから、良いこととは思えないと。
これもどちらが良いとは言えないことですが、自分を知ることで自分の道が見ええくるのかもしれません。
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