個人差
つい先日、アメリカと日本のレッスンの違いについて書きました。
もちろん、国や地域の違いによりある程度の特徴が表れると思いますが、やはり個人によって違ってくることが多いかと思います。
褒められて伸びる子もいれば、叱咤激励がないとなかなか重い腰が上がらないタイプの子もいます。
難しいものに挑戦してみるのが楽しいと感じる子もいれば、確実に出来るものに取り組み、少しずつ自信をつけていく子もいます。
そういえば、私も学生の時に同じ門下の女の子と話をした時に、レッスンでの先生の対応が全然違ったことを知り
かなり驚いたことを覚えています。
私の先生は私の父親くらいの年齢の男の先生でした。
先生は音大の先生とは思えないほど(ほとんどの先生はとても厳しい?!)優しくて、
私は叱られたり、きつく注意されたことは一度もありませんでした。
私が上手く弾けない時も、「私の教え方、伝え方があなたにはわかりにくいのですね」と
先生自身が悩んでくださるんです。
私にとっては叱られないことがとても不安で、勝手に「このままでは先生に見捨てられてしまう! がんばらなくては!」と思い
必死でがんばった記憶があります。
でも、その女の子は「できていないとすごく怒られるし、一度少し爪が伸びていた時はレッスン途中で帰りなさいと言われた。」と
言うんです!! それを聞いた時はかなりの衝撃でした!
彼女は叱られた時のほうが「やってやる!!」と奮起できるそうで、ダメな時はガツンと叱ってもらった方がいいと言っていました。
私は叱られるとかなりシュンとなってしまって、すぐには復活できないタイプです。
私も彼女もきちんと弾けているのか弾けていないのかは、自分でもわかっています。
その時にどう接するとよりしっかり練習に取り組むことができるのか、
きっと先生は私たちの違いをわかった上でそれぞれに合った指導や接し方をしてくださっていたんですね。
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