導入期の宿題
当教室は今年の3月に開講したばかりということもあり、
ピアノレッスンを始めたばかりの小学1年生や幼稚園に通う小さな生徒さんが多いです。
ピアノがやりたい! ピアノが弾けるようになりたい! とレッスンをスタートさせたばかりの子供たち。
ピアノ人生の中で一番やる気と希望に満ち溢れている時期かもしれません。(笑)
自宅での練習も自ら進んで取り組んでくれているようです。
ですので、自宅でもたくさんピアノに触れてほしいですし、ドリルもどんどん解いてもらいたいと思うのですが、
なかなかそうもいきません。
それはどうしてか。まずはドリルについて。
導入期のテキストは1ページ進むごとに、どんどん新しい項目になります。
右手左手を確認したら次のページは指番号の項目。
ドレミファソラシド の配列を練習したら、次のページでは ドシラソファミレドの下行の練習、など。
小さい生徒さんには一回のレッスンで、だいたい1つ、多くても2つの項目を新しく勉強してもらいます。
そうすると宿題に出せるページが1ページか、多くても2ページになります。
きっと3分くらいで宿題を終えているのではないでしょうか。
レッスン中でも子供たちから「もっと弾きたい!もっとたくさん宿題がほしい!!」という声を聞くことも多いです。
やる気にあふれている子供たちにとっても、そのやる気を感じる私にとってももどかしいかぎりです。
叶うことなら、導入時期の生徒さんには週に3日くらいレッスンに来てもらって、
どんどん新しい項目を勉強してほしいくらいです♪
さて、導入期の教材の一つに 江口メソードのピアノドリルを使用しています。
鍵盤の位置やドレミの順番など、細かいところまで取りこぼすことなくカバーできるところが気に入っています。
ドレミファソラシド の配列を覚えるだけでなく、ドミソシレファラド と1つとばしの配列も覚え、
ピアノ楽譜に頻繁に登場する音列のパターンにも対応できますし、
何より、せん、かん、せん、かん、と音をかぞえるより、
せんはせんの音、かんはかんの音をかぞえるほうが小さい子供には簡単です。
その方が見た目にわかりやすいので覚えてしまうのもこちらの方が早いです。
そして、このテキストの最大の特徴。
音符をかたまりで覚えるところからスタートします。
この段階になってくると復習ページも多くなりますが、覚える音が少ないうちはいいですが、
音が増えてくるとややこしくなってきますので、復習ページは多い方がいいですね。
(生徒さん本人もやる気があるのですからもったいないですよね)
そこで、私はドリルを手作りしています。
右手左手の復習。
指番号の復習。
ドレミの配列復習。
ドミソのかたまり読みの復習。
これで、宿題の量は一気に4~5倍になります!
たまに「宿題はそんなにほしくない」という生徒さんもいるので、そこは数を調整していますが、
先日は、「もうぜんぶおわった。 もっとほしい!」というリクエストがあり、
項目については同じですが、問題を変えてプリントした宿題を喜んで持って帰ってくれた生徒さんもいました。
ピアノ曲についても同じようなことが言えます。
ピアノのテキストも初歩の段階ではページが進むごとに音が増えたり、使う鍵盤の範囲が広がったりするので、
1ページ進めば、新しい項目についても説明や解説が必要になります。
リズムも新しいパターンが登場すれが、レッスン中にそれを練習することにもなります。
こちらもやはり一回のレッスンで詰め込むことができませんので、テキストからの宿題は1曲か2曲ですが、
楽譜なしでピアノを弾く宿題、指移し(こんな言葉はないと思いますが)の練習をして補っています。
かえるのうた、メリーさんの羊、きらきら星など、小さな子供たちでも知っている曲の押さえる鍵盤を一音ずつ指で教えて、
覚えてもらって家でスラスラと弾けるように、という宿題です。
右手奏だけにとどまらず、左手奏、両手奏も順次宿題になるので、導入期であってもある程度の時間、
ピアノに向かって何度も練習してくれているようです。
そして指移し宿題はレッスンを始めたばかりの小さな子供たちも、知っている曲をどんどんマスターできるので、
とても喜んでくれています。
繰り返しになりますが、レッスンを始めたばかりの生徒さんは本当にやる気にあふれています!
そしてどんどん新しいことを教わるのがとても楽しそうです。
ピアノレッスンを楽しんでもらうこと、基礎の力をしっかりつけてもらうためにも自宅でできる宿題について
アップデートしていきたいと思います。
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