ピアノは上手くなりたいけど練習が嫌い
ピアノは上手くなるのが大変難しく、とても時間がかかるものです。
やはり地道な練習はかかせません。
でもピアノは上手くなりたいけど練習は嫌い、
なかなか練習に取りかかれないという生徒さんも多いですよね。
もしかしたら練習が好きじゃない、という方が普通かもしれません。
ピアノは弾けるようになりたいのに練習したくないと思うのはなぜでしょうか。
「楽譜が読めない」「よくわからない」「自分には出来ない」という気持ちが
ピアノを楽しくないものにさせているんですね。
なので、譜読みの力をつけることがとても重要になってきます。
譜読みというと、五線譜のドレミを読めるようになるだけでは足りません。
1. まず音符には線の音符と間の音符があることを把握する。
五線譜に描かれている音符は線と間の二種類です。
(2種類しかないんです。)
それらをしっかり見分けるだけで、ずいぶんドレミを読むのが
楽になります。
2.曲全体を見るくせをつける。
一音一音、音を読むのではなく、音が上行しているのか下行しているのか、
または、行ったり来たりしているのか、少し視野を広げて楽譜を見ましょう。
そして、曲全体を見ることで、例えば一つの小節に一音しかない所(全音符)を
見つけたり、最初のフレーズと全く同じところを見つけたりすることで、
よりスムーズに曲の最後まで譜読みをすることができます。
3.同じ音形を見つける。
これは少し2番と似ているのですが、音やリズムのパターンが同じところを
見つけるということです。
例えば、ドレミレド、レミファミレ。 この二つは上がって下りる、という
音形になっており、最初の音が違っているだけで音の動きは同じになります。
4.ある程度、鍵盤を見なくても弾ける。
譜読み、というのは新しい曲をまずは弾いていくわけですから、
楽譜を見ないと次の音がわかりません。その時に楽譜と鍵盤とを
激しく目で追っていくと立ち止まることも多くなり、
自分でも何を弾いているのか、弾き終わってもどんな音楽だったのか
わからなくなってしまいます。
なので、ある程度は鍵盤を見なくても指を動かしていける力が
必要になります。
このように譜読みというの、ただドレミが読めるというだけでは
できないことなんですね。
これらができないと、「自分にはできない」と思ってしまい、
なかなかピアノの前に座れない、練習したくない、ということになってしまいます。
出来ないことをするのには、とてもパワーが要ります。
アメリカで生活しているのに英語が苦手な私は、英語で電話をするのがとても苦手です。
一対一で顔を見ながらの会話もままならないのに、
表情もわかならい、身振り手振りも使えない電話なんて無理無理!ありえない!と
思っています。
電話をしないといけないのに、「明日にしよう」と先送りし、翌日になれば
「今日はちょっと忙しいから明日にしよう」となり、
なかなか電話をかける、という行動ができません。
だって、かけても相手の言うことが聞き取れないとわかっているからです。
ピアノの練習嫌いの子供たちにも同じようなことが起こっているんです。
「楽譜を見てもよくわかない、自分にできない」と思うと、
ピアノの前に座る気持ちになかなかなれませんよね。
「自分には出来る」と思えることが大切です。
次回も自分には出来るという自信が持てるレッスンについて
書きたいと思います。
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