子どもたちが気づくチャンス、邪魔していませんか?
先日に引き続き、オンラインレッスンを導入したことにより、思わぬ副産物があったことについてお話します。
それは、「おうちでの練習中の保護者の方の関わり方を知ることができたこと。」
オンラインレッスンでは保護者の方にサポートしてもらうことも多いので(中には、レッスン中はどこかに行ってて! と遠ざける生徒さんもいますが)
保護者の方がどのようにおうちの練習をフォローしていただいてるのかがよくわかりました。
その中で気になったフォローがいくつかありました。
例えば、
鍵盤の場所を間違えて、真ん中のドではなく低いドを弾いてしまったとき。
こどもたちが自分自身で気づく前に、「こっちよ」と保護者の方が正解を教えてしまう。
左手で弾くところを右手で弾いてしまったとき。
やはりこどもが間違えたことに気づく前に「左手よ」と正しい方の手を示してしまう。
間違って弾いてるままにしてしまうともったいない。
効率よく練習、上達していくことも大切です。
なかなか上達しないよりも、スイスイ弾けるようになるほうがこどもたちも楽しいです。
でも、ピアノを弾くとき、楽譜を見る時にどういうところに注目するのか、というのを何度も失敗しながら、覚えていく必要があります。
高さを間違って弾いたとき、最初の1音だけ間違ったところで指摘されていると
高さを間違って弾くと、その曲を正しく表現できないことを知ることも大切です。
「この曲に出てきたちょうちょうさん、飛ぶのがじょうずじゃないのかな? 太っちゃったのかな?」
いっけん、無駄に見える1回かもしれませんが、自分でしっかりと高さも正しく見ることが大切だと感じるチャンスです。
高さを間違って弾いてしまうと、きれいにヒラヒラ飛ぶちょうちょうを表現するのが難しいことを学んでほしいです。
右手を左手を間違うと、指番号がおかしくなっていきます。
左右の間違いの他にも指番号もきちんと見ることが大事だということも確認できるチャンスです。
おうちでのフォローしていただく場合、
具体的には「あれ?」「なんか変じゃない?」など、
すぐに答えを言わないで、もっとよく楽譜をみるように誘導していただいて、ヒントを出しながら、
子ども自身に考える時間を与えてあげてほしいと思います。
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