第一歩!
「音楽的自立」
ホームページのトップページやレッスン方針のページでもお伝えしていますように、
私がピアノを指導する上で最も重要だと考えていることの一つです。
ピアノを長く続けることや自宅での練習の成果を出すのにはもちろん、ピアノを楽しむためにとても大切なことだと考えています。
大人も子供も「わからない」ことはすぐに投げ出してしまいたくなりますし、
練習をしていても良くなっているのかどうなのかわからないと、やる気もなかなかも起きませんし続きません。
でも自分の力で楽譜を読み取り、どのように弾いたらいいのか、自分の演奏がどうなっているのかを
しっかり聴けるようになってくると練習することの意味を意識してやる気も出ます!
小学2年生の男の子。ピアノを始めて約1年半です。
彼は最近、このような質問をするようになりました。
「これはどうやって弾くの?レガート?それともレガートじゃない?」
この質問はスラーがかかれていない楽譜を見た時でした。
いくつかのテキストを同時に使っているのですが、まだ易しいレベルなので、
テキストによってはスラーやテンポがかかれていない曲が時々でてきます。
そのような時、彼は確認を忘れません。
彼はピアノを演奏するのに適した弾き方(レガートなのかそうでないのか)、
適したテンポ、強弱があることをしっかりと理解してくれているんですね。
なので、不明な時はきちんと質問してくれるのです。
これは普段からただ音を並べるだけでなく「どんな演奏がこの曲にピッタリか」「自分はどんな風に演奏したいか」を
話し合いをしながらレッスンを進めてきた成果だと思っています。
時にはテンポが記されていない曲を私に聞かないで、「これは○○っていう題名だし、♪が多いから速く弾くよね」と
自分で適したテンポを導き出してくれることもあります!
そこを踏まえたうえで、そのように弾くためのテクニック(指の動かし方や鍵盤を下ろす速度、手の角度など細かい所)を指導すると
とても集中して習得しようと一生懸命(時には難しい~と言いながらも)取り組んでくれます。
自分自身でどのように弾くのかをちゃんと考えてくれているということ。
これこそ音楽的自立の第一歩です♪(うれしい!)
この変化があらわれるようになって約1ヵ月半。
最近の伸びは見違えるほどです!
そしてレッスンに入って来る時には自信があふれていますし、演奏もとても積極的です!
その姿は頼もしく、私も本当にうれしい気持ちでいっぱいになります♪
「次はこの曲が課題だね。一度弾いてみようか」といきなり弾いてもらいます。
これは初見演奏になるのですが、正しい音、リズムで拍子にのって弾いてくれます。
そして、楽譜に対してわからないことは質問することも忘れません!
もちろん、彼のピアノ人生はまだスタートしばかりですが、ピアノの楽しむ土台が出来てきたのかなぁ、、と
うれしく思っています。
レッスンの様子、このような変化をお母さまにもお伝えしたら、「最初の頃と比べたら、すごい変化ですね!」と
喜んでくださって、私もまたうれしさ倍増です♪
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