手首の脱力
楽譜(といってもまだ絵音符の生徒さんもいますが)を見ながら、手の左右、音、リズムを確認しながら弾けるようになり、
強弱なども少しずつ意識できるようになってきた生徒さんには、様々な音色を出せるように
”手首の脱力”について練習を始めています。
まず最初は曲の最終音からです。
だいたい曲の最終音は付点2分音符や全音符など長い音です。
その音を拍を数えて、そのタイミングで指をパッとあげたり、腕全体をあげたりして最初は弾いてしまいます。
最後の音を弾いたらそこで安心して長さが適当になっていた頃にくらべると、
最後まで集中を切らさず、しっかり音符の長さを数えて弾けているのは成長のあかし! すばらしいです。
では、そこからさらにもう一歩です。
鍵盤から指をパッとはなすと音の余韻が全くのこらず、プツっと切れてしまったようになります。
もちろん、プツ。が似合う曲ならそれでもいいのですが、音色の幅を広げるためには手首の脱力が必須です♪
脱力といっても、ただダラ~ンと力を全て抜くのではなく、指の形や手の形が乱れないようにしながら、音が柔らかく響くように。
そのように上手く力を抜く方法を習得していくのは大変難しく時間がかかります。
手首の力を抜くために、肩にすごく力が入ってしまったり(><)
でも、みんな一所懸命取り組んでくれています。
いま、ちょうどこの手首の脱力の練習を始めてたばかりの生徒さんが何人かいますが、
脱力して弾いた音と、力が入ったまま弾いた音の違いを、みんな耳でしっかりと聴きとってくれています!
自分で聴いて、この違いがわからないと練習のしようがありません。
何が良くて何が悪いのか。 どっちができたのかできていないのか。
こどもたちも、「何のためにやっている練習なのか」というのがわかっていると、やる気をもって取り組んでくれますね。
肩から肘、手首をしなやかに使うこと、それがピアノの音色にとても影響を与えます。
すこしずつ積み重ねていきましょう♪
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