音の粒をそろえる
音の粒をそろえるにはそれぞれの指が独立した動きを正確にする必要があります。
5本の指は長さも太さも違いますし、親指は付き方も違います。
それらの特徴をわかって運指することが大切です。
1の指は弱くはないのですが付き方が他の指と違うので、動かす方向が大事になります。
4の指は長いのですが最も弱く、神経が3の指と繋がっていることもあるので独立して動かすのがとても難しいです。
5の指は一番細くて短いですが、右手で和音を演奏する時に最高音を弾くことも多く、
単音で弾く場合もメロディラインを際立たせる役割があり、
左手においてはハーモニーの幹となる最低音やベース音を弾くことが多い大切な指です。
2と3の指は出番がとても多く、速いパッセージの時にはしっかり活躍してもらいたい指です。
一つとして大事でない指はありません。これをしっかり鍛えることができると粒のそろった音で演奏できます。
一つの練習方法。 ハノン。
王道中の王道ですが、とても効果があります。
この楽譜は最初の音が全音符になっています。
1の指を抑えたまま引くんですね。1の指が固定されることで打鍵する時に手の動きが制限されます。
この練習によって、どの指も独立させて動かす訓練ができます。
このような練習はつまらないものですが、少し取り入れるだけでも効果が得られるので、積み重ねていきたいですね。
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