歌うことの大切さ
cantabile という音楽記号はご存じの方も多いのではないでしょうか(^^)
「のだめカンタービレ」というドラマがありましたものね。
ピアノの楽譜でよく出てくるこのカンタービレは「歌うように」という意味です。
本来、ピアノという楽器は歌うのが苦手な楽器です。
弾いた音が衰退していく、どんどん小さくなって消えていく特性があります。
なので歌ったり、リコーダーなど息を使える楽器のように途中で膨らませることなどができないのです。
なので、なかなか難しい奏法です(^^)
特にcantabileの記号がなくても、テンポ、フレーズ感、ニュアンスを表現するためにも、
心の中で、演奏する音楽を歌っていることはとても大事です。
そうですね、オーケストラの指揮者みたいな一面もあるのではないでしょうか
まず自分で演奏したい、こう弾きたいというイメージを持ち、
練習段階で、まだ指がそこまで動いていない状態から、自分の歌うイメージに近づけるように仕上げていく。
とても大事なポイントだと思います。
そこで、ある程度の音程で声に出して歌えることが必要ですね。
もっと初歩的なことでいえば、
今ちょうど、今年の春からピアノレッスンを始めた小さい生徒さんが多いのですが、
鍵盤の配置もしっかりと覚え、しっかりと楽譜を見ながら弾くのですが、
その時に正しい音が鳴っているか、自分ではわからない時があります。
歌うことで、音の高さ(高くなる低くなる)の感覚を感じ、
音楽のもつ表情(リズム、フレーズ感)も、自然に表現できる力を身につけて、
それらもピアノ演奏にいかされます。
小さい子供たちにも興味を持って取り組んでもらえるように、
まねっこやクイズのように楽しみながら、聴き取り、そして自分でも歌ってみる。
レッスンの中で、ほんの2,3分でも時間を取り、
継続していくことで、ピアノを弾くというだけの動作から、ピアノを演奏する、音楽を楽しんでもらえるようになると思います♪
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